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NEW BRAND 『 Airain 』

HISTORY

Airainウオッチは、代々からの時計職人の家系であるドダーヌ家の3代目レイモンド・ドダーヌによって1934年に創業されました。 1950年から1960年代にかけて、エイレンはフランス陸軍、特にヘリコプターパイロット向けの時計“タイプ20”モデルの制作に、ブレゲやドダーヌと共に選ばれたサプライヤーの1社でした。
当時エイレンウオッチは“タイプ20”に必要な厳格な審査をパスした、信頼できる高品質の時計として全世界にその名声を博していました。 数十年間の活動休止の後、2014年に現在のC.E.O.であるトム・ヴァン・ウィジリックが、当時のデザインを忠実に守りつつ少量の限定生産を行なうことによりブランドを蘇らせました、 今やその希少性と優れた品質から世界の時計収集家を虜にしています。

ヒストリー

SOUS-MARINE

2020年に復興したエイレンのもうひとつのフラッグシップモデル「スーマリーン(Sous-Marine)」。 仏語の“sous”=“隠れた、基底の”という接頭語を持つ1960年代のダイバーズで、エイレン復興3年後の2023年に復活。 当時搭載された浸水防止機構“パルマンティエ・リューズ”も再構築し、120箇所のノッチ入り60分目盛り付き逆回転防止ベゼルも装備。 また、これも当時の機構である“FixoflexRブレスレット”と、彼らがロリポップスタイルと呼ぶ秒針も再現。 一方ムーブメントはラ・ジュウ・ペレのCal.G100ベースのCal.AM5を搭載。 エイレンと同様、当モデルの復刻については、世界のウォッチコミュニティによる複数段階の投票結果を反映している。

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写真右側に見えるのは、1960年代当時のスーマリーンに装備された“パルマンティエ・リューズ(Parmentier crown)”の解説図面。 基本的にはねじ込み式リューズ(screw-down crown)のことで、仏の退役軍人ジャン・レネ・パルマンティエ(Jean Rene Parmentier 1921~1998)が発明し、後に彼の名前が付けられた。 1960年代は欧米や日本の一般大衆に“レジャー”が浸透し始めた時代。その中でマリンレジャーの広がりと共にスポーツウォッチ、特にダイバーズモデルは急速に台頭した。 オリジナルのスーマリーンのパルマンティエ・リューズのキャップ・シールドは、ノッチの入ったリューズキャップ底部にある。当時のスーマリーンのリューズは小さすぎたので、 巻き上げの一種の補助装置として活用されたようだ。

しかし一方で、当時のリューズキャップは頻繁に外れるという難点があった。 そこで復刻モデルにも採用されたパルマンティエ・リューズには、アタッチメント・システムの改良と同時にリューズ内部に防水バリア機構を装備した。 これでリューズキャップが無くても30mの防水性能を確保している(キャップ装備状態では200m防水)。 また復刻モデルの秒針だが、写真のモデルはロリポップキャンディ(棒にキャンディを付けたもの)のような秒針=“ロリポップ秒針”、 別名“ストランド(strand=ビーズ、ワイヤー)秒針”を採用しているが、一般的な棒状のストレート秒針も用意された。これも世界の時計愛好家のマルチステップ式投票で決められた。

ストレートな針先に丸いキャンディを付けたようなタイプの秒針も用意。また写真モデルのブレスレットは、これも1960年代のオリジナルに採用された“FixoflexRブレスレット”を再現したもの。 伸縮性と弾力性のある機構で、スーマリーンに限らず往時のヴィンテージ時計をお持ちの方には馴染みのあるブレスレットだ。

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フランスで売られていた古いエイレン「スーマリーン」のポスター。“ダイバー(PLONCEURS)、スキーヤー、モーターサイクリスト、アルピニストに向けて”と書かれている。 これを発見したトム・ヴァン・ウィジリック氏には、すぐさま復刻モデルの製作アイデアが浮かんだ。 エイレンやラボアの復刻プロジェクトと同様、スーマリーンの復刻には世界のウォッチ・コミュニティに助言を求め、マルチステップの投票ラウンドを通して、 徐々に現在の姿が浮かび上がってきたと彼は説明する。例えばスーマリーンでの初回投票は「秒針のデザイン」。 最終アイデアは細い針先に丸い輪が付いた典型的なデザインのものと、この写真のポスターに見られる当時のロリポップ・キャンディ風デザインに分かれたが、 世界のウォッチ・コミュニティの大多数は後者を選んだ。しかし「結局は両方のデザインを作ることにしました」(トム・ヴァン・ウィジリック氏)。 投票の第二段階では、写真では見られないがケースバックのグラフィックが検討された。これも3つの候補から“銛を右手に深海へ潜航するダイバーのイラスト”に決定。 このように複数段階(マルチステップ)の投票を経て、現在のスーマリーンは完成したのである。これはエイレンやラボアも同様だ。 この10年ほど、世界のウォッチ・コミュニティの時計製造への積極的な参加が盛んになってきており(彼らとカスタムメーカーとの連携も深くなっている)、 現代の時計会社にとっては貴重なパートナーのひとつとなっている。

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